- 2016.11.24
- 「いいふみの日」に思うこと・・
11月も後半にさしかかり、街にはすでにクリスマスムードが漂います。
昨日は11月23日、「いいふみの日」でした。
現代よりずっと言葉の数が少なかった平安時代。
その少ない言葉の数で感情を伝えなければならなかったため、その結果生まれたのが「和歌」という文化なのだとか。
「いふもおろかなり」(ことばに言い表せないほど素晴らしい)という表現が古文に多いのは、これを裏付ける結果なのだそうです。
感情が言葉をはるかに上回っていた時代ともいえます。
今は言葉の数も増え、感情の表現が豊富になりましたが、感情の豊かさは逆に乏しくなったと言われています。
悲しいかな、今の言葉の乱雑さは物に溢れる現代社会を象徴しているようです。
LINEやSNSも手軽でいいですが、自分の思いを伝えるために時には手紙を書いてみませんか。
会員様からもよく聞くのですが、例えば貸した本を返して貰った時、中に手書きの一筆箋が挟んであったりするとそれだけで温かい気持ちになるのだとか。
それがたった一行の文章でも、その効果はメールの何十倍の魅力があるようです。
いざ便せんに手紙をとなると少し身構えますが、一筆箋や小さなメモ用紙に書く1~2行から始めてみるとハードルも下がるのではないでしょうか。
「いい夫婦の日」の次の日が「いいふみの日」というのも幸せで素敵な並びのような気がします。
相手を思う気持ちが字にも表われるといいます。
小さな心配りが幸せを呼ぶかもしれませんね。