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日々のこと

2018.10.15
記憶を呼び覚ますもの

先日、パン教室の帰りという会員さんから手作りのパンを戴きました。
パン教室ではいつも2種類から3種類のパンを作るとのこと。
その日のパンは、シナモンレーズン、メロンパン、抹茶の3種類。

 

生地はもっちりとやわらかく、口の中でふんわり溶けるよう。
ほんのりとしたパンの甘みがシナモンやレーズン、抹茶の風味とよく合います。
また、メロンパンの方はクッキー生地がアクセントになりこちらもまた美味でした。

フィンランドを舞台にした群ようこの小説「かもめ食堂」に出てくるシナモンロールのように、美味しいパンは人を幸せにするのだと、懐かしい思いが蘇りました。
国籍も違い、言葉が通じずとも美味しいもので繋がる思いは同じなのだと。
私事ですが、子供達が小さな頃に一緒に作ったパンの記憶も蘇り、懐かしい思いでいっぱいになりました。

 

また、先日会員さんから戴いた手紙を読んだ時は、真っ先に小川糸の小説「ツバキ文具店」の一節を思い出しました。

 

手紙をしたためること。
それはまず、便せんや封筒の絵柄や紙質はもちろん、ペンの種類やインクの色に至るまで相手を思い浮かべながら選ぶ作業から始まります。
小川糸の小説「ツバキ文具店」の代筆業を営む女性が書く手紙のように、彼女から戴いた手紙には相手をおもんばかる心がひしひしと感じられました。

 

彼女の人柄を表わすような控えめな薄クリーム色の便せんにしたためられた少し小さめの丸みを帯びた可愛らしい文字。
その整った文字から浮かぶ彼女からの感謝の意。
その後、電話口から聞こえる懐かしい彼女の声。
JMA四日市のサロンにお越し頂く度にいつも感じていた彼女の姿が浮かびます。

 

手作りのパンもお手紙もそうですが、こうして私達スタッフの記憶を蘇らせてくれる会員さんからの贈り物は本当にありがたく、何ものにも代えがたい価値があります。
私達スタッフも恩返しの意味を込めて婚活のお手伝いができればと思っています。

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