2017.12.17
聖なる小さな手

師走に入り、吐く息の白さに本格的な冬の到来を感じます。

 

その日、「こんにちは」の声と共にサロンのドアが開き、現われたのは懐かしい彼女の顔でした。
「おひさしぶり」という言葉より先に思わず驚きの声をあげてしまったのは、彼女の胸に小さな男の子が抱かれていたからです。

 

彼女たちが結婚したのは昨年の秋、まだ夏の暑さが残る9月のことでした。
入会から1年3ヶ月での成婚退会でしたが、お二人の幸せそうなお顔をついこの間のように思い出します。

 

聞けば、今年の1月には妊娠が発覚、その後予定日より少し早い8月の暑い日に小さな命が誕生したそうです。
結婚前のスレンダーな体型はすっかり元通りでしたが、その眼差しはもう母のものでした。

 

彼女の胸でぐっすり眠る男の子はまだ生後3ヶ月あまり。
そしてその名前に「聖」の字が付くとのこと。
その名前通りの小さな小さな手はまさに「聖なる手」
まだしっかりと首がすわっていませんが、眠りながらも彼女を捜すその小さな手に確かな生命力を感じました。

 

男の子にありがちな夜泣きもしかり、夜中の授乳や体調管理等、新米ママの悩みはつきませんが、その寝顔を見ていると何ものにも代えがたい思いが湧いてくるそうです。
時折目を覚まし私達に見せたその笑顔がパパそっくりで、彼のご両親を始め皆さん口を揃えて「そっくり」との意見に、私達スタッフ一同も納得でした。
その昔、パパが赤ちゃんの時に着た家紋入りの着物で、お宮参りをするとのこと。
懐かしい思い出と輝かしい未来が交差する瞬間を残せるのは、何と喜ばしいことか。
そしてまたこの思い出を次の世代に残していって頂けたらと願っています。

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